【新刊のお知らせ】改訂版『お客さまに選ばれる!これからの飲食店 集客の教科書』を出版しました

こんにちは、株式会社デリシャスノーツの長屋大輔です。
このたび、2019年に同文舘出版から刊行した拙著『これからの飲食店 集客の教科書』を、7年ぶりに全面改訂して、改訂版『お客さまに選ばれる!これからの飲食店 集客の教科書』として、2026年5月26日に発売いたします。
ふだん私どもがWEB集客全般の運用代行や、食べログ・Googleビジネスプロフィールの伴走支援で全国の飲食店さまとご一緒している中で、「2020年当時のままでは、もう現場に追いつかないな」と感じる場面が増えてきました。今回はその違和感を一冊にまとめ直した、いわば「2026年版・現場のリアル」です。
なぜ、いま改訂版を出すのか
前版を出したのは、ちょうどコロナ禍が始まる前夜、2019年の早春でした。あれから7年、飲食業界はおそらくこの30年でもっとも激しく変わった7年間だったと思います。
- コロナによる休業・時短・客足の戻らない店との戻る店の二極化
- 食材・人件費・光熱費の継続的な高騰
- インバウンドの急回復と、それに伴う「日本人客が予約できない」問題
- Z世代・α世代を中心とした、TikTok・Instagramリール経由での店選び
- 生成AIの急速な普及による、口コミ・予約・接客の景色の変化
- Googleマップ・食べログ・ぐるなびそれぞれの仕様変更
前版で書いた「考え方の幹」は、いまも変わっていません。けれど、「具体的に何を、どう、どの順番でやるか」という枝葉の部分は、まるごと書き直さないと読者の役に立たない——そう判断して、思い切って全章に手を入れました。
特に、第6章「集客につながるネットツール活用方法」は、7年前にはまだ影も形もなかったサービスや、当時とは別物に進化したツールが多く、事実上ゼロから書き直しています。
今回、大きく書き加えた部分
1. 第6章 ── AI時代の集客実務(ほぼ全面改稿)
ChatGPT、Google Gemini、Claudeといった生成AIを、現場でどう使うか。「使ってみたけど続かない」「結局スタッフが触らない」という店主さんの声を、何百件もいただいてきました。
本書では、
- 口コミ返信の下書きをAIに任せ、店長は最後の20%だけ確認する仕組み
- メニュー説明文・季節限定POPの「言葉のたたき台」をAIで量産する手順
- インスタ投稿のキャプション・ハッシュタグ選定をAIに伴走させるコツ
- Googleビジネスプロフィールの投稿文を、週1本×3ヶ月続ける運用設計
といった、「明日からスタッフ1人で回せる」レベルにまで落とし込んだ手順を、画面例とともにご紹介しています。
AIの中身の難しい話ではなく、「これだけやれば、人手不足の店でも続けられる」という、いつもの現場目線でまとめました。
2. Googleマップ/MEO対策の最新作法
Googleマップで上位に出るための施策は、この7年で完全にルールが変わりました。前版でおすすめしていた手法のいくつかは、いまは逆効果になっています。
「混雑する時間帯」の見え方、口コミの集め方・返し方、写真の入れ替えタイミング、メニュー機能の使い方など、いま現場で効くやり方だけに絞り込みました。
3. ぐるなび・食べログの「いま」の使い分け
媒体は、出すか出さないかの二択ではありません。自店の客層・立地・人手・予算によって、出し方の正解はまったく違います。
「ぐるなび有料プランに月3万円払うなら、その3万円を別のことに使った方がいい店」「逆に、有料プランを入れた瞬間にコース予約が一気に伸びる店」——その境目を、判断軸として整理しました。
4. 「お金をかけずにできること」の章を新設
これは、改訂で一番こだわった部分です。
物価高・人手不足・客単価据え置きの中で、「販促費を増やせない」店主さんの方が、いまや多数派だと感じています。だからこそ、
- 既存のお客さまへの手書きメッセージカードをどう設計するか
- Googleの口コミ依頼をどのタイミング・どの言葉で渡すか
- スタッフ全員で自店のインスタを1人1投稿回すルール作り
- 常連さま限定LINEで、月1回だけ届ける裏メニュー案内
といった、1円もかけずに、明日から始められる打ち手を集めました。
「集客本」というと、つい有料広告や派手な施策の話になりがちですが、本書はその逆です。まず、いまある資産を取りこぼさない。そこから始めます。
デジタルとアナログ、両方やる
本書を貫いているのは、「デジタルだけでも、アナログだけでも、いまの飲食店の集客は成立しない」という考え方です。
スマホの中で見つけてもらうための仕掛け(Googleマップ・SNS・予約媒体)と、ご来店いただいた一回をリピートにつなげる仕掛け(接客・お見送り・お礼の一言・次回来店のきっかけ作り)。この2つを同じ温度で回し続けられる店だけが、6年後も愛されている——というのが、現場で見てきた実感です。
ですので本書は、第1章〜第5章でアナログの土台を固め、第6章でデジタルの最新ツールを学び、最後にもう一度「お店と人」に戻ってくる構成にしました。
前版を読んでくださった方へ
前版『これからの飲食店 集客の教科書』を手に取ってくださった方には、本当に感謝しています。
「あの本のおかげでGoogleマップを触り始めた」「インスタを再開した」というお声を、7年経ったいまも、現場でいただきます。
その上で、正直に申し上げます。前版のままでは、いまの集客には足りません。とくに第6章のネットツール周りは、別物と言っていいくらい景色が変わっています。
ですので、前版をお読みくださった方ほど、改訂版を手にとっていただきたいと思っています。前版の「考え方の幹」はそのままに、枝葉だけが2026年仕様にアップデートされた、そんな一冊に仕上げました。
飲食店の集客に関わる、すべての方へ
本書は、お店を営まれているオーナーさま・店長さまはもちろん、
- 飲食店の販促コンサルティングをされている方
- 媒体社・代理店で飲食店の支援をされている方
- これから飲食店を開業しようと準備中の方
- 飲食店の家業を継ぐ準備をされているご家族の方
にも、現場の共通言語としてお使いいただけるよう書きました。
「集客」という言葉は、ともすれば「お客さまを集める技術」と聞こえますが、私はそうは思っていません。本書のタイトルが「お客さまに選ばれる」となっているのは、選ぶのはあくまでお客さまであり、お店はその選択肢のひとつにすぎない、という前提に立ち戻りたかったからです。
集客とは、選んでいただくに値する店であり続けるための、日々の地味な積み重ね。そのことを、もう一度、自分のお店と一緒に確かめていただける本になっていれば幸いです。
ご予約・ご購入はこちらから
- 書名:お客さまに選ばれる!これからの飲食店 集客の教科書(改訂版)
- 著者:長屋大輔
- 出版社:同文舘出版
- 発売日:2026年5月26日
- 判型:四六判
- ご予約:Amazonの書籍ページはこちら
書店店頭にも順次並びます。お近くの書店でお見かけの際は、ぜひお手に取っていただけますと嬉しいです。
最後になりますが、コロナ禍を越えて、物価高と人手不足の中で、いまもお店を開け続けていらっしゃるすべての飲食店のみなさまに、心からの敬意をお伝えしたいと思います。
本書が、明日の仕込みのほんの少しでも軽くなる一冊になりますように。
株式会社デリシャスノーツ
長屋大輔

