飲食店の集客は「4媒体の最適配分」で決まる — ぐるなび・ホットペッパー・食べログ・Googleビジネスプロフィールを正しく組み合わせる方法

飲食店の集客は「4媒体の最適配分」で決まる — ぐるなび・ホットペッパー・食べログ・Googleビジネスプロフィールを正しく組み合わせる方法

はじめに:その1万円、本当に効いていますか
飲食店の経営者の方とお話ししていて、いちばん多いご相談が「結局、ぐるなびと食べログ、どちらにお金をかければいいんですか?」というものです。
最近はそこに ホットペッパーグルメ と Googleビジネスプロフィール(以下、GBP) が加わって、4つどもえの様相になっています。月に5万円、10万円、店によっては30万円を超えるお金を、これら4つの媒体に投じている飲食店は珍しくありません。
しかし、率直にお話しします。そのお金、半分以上が「効いていない使い方」になっているお店が、本当に多い のです。
私がこの仕事を始めて20年以上、これまで2,000店舗以上の集客を見てきましたが、4つの媒体に「正しい配分」でお金と時間を投じているお店は、体感で 全体の1割もありません。残りの9割は、4媒体それぞれの特性を理解しないまま、なんとなく「みんなやっているから」「営業マンに勧められたから」という理由で予算を組んでいます。
この記事では、4媒体それぞれの「いまの実力」と「最適な役割分担」を、現場でこの目で確かめてきた事実だけをもとに、できるだけ平易にお話しします。読み終わるころには、あなたのお店の集客予算を 「どこから減らして、どこに増やすべきか」 がはっきり見えてくるはずです。
第1章:4媒体は「役割」がそれぞれ違う

まず大前提として、ぐるなび・ホットペッパー・食べログ・GBPは 「同じ集客媒体」ではありません。役割もお客様の層も、まったく違います。
たとえるなら、ぐるなびは「駅前の看板広告」、ホットペッパーは「若者向けのフリーペーパー」、食べログは「信頼できる友人の口コミ」、GBPは「お店の正面玄関」のような存在です。
それぞれの特徴を、ひとことで整理すると次のようになります。
| 媒体 | 主な役割 | お客様の使い方 | お店側の仕事 | 連動ポイント |
|---|---|---|---|---|
| ぐるなび | 宴会・予約・コース誘導 | 「会社の宴会で4,000円コース探そう」 | コースとプランを整えて掲載/台帳で常連管理 | 楽天ポイント |
| ホットペッパー | 若者団体・カジュアル飲み | 「サークルの飲み会、安くて飲み放題ある店」 | クーポン設計/飲み放題訴求 | ポンタ・dポイント |
| 食べログ | 個人の食事選び・口コミ確認 | 「今夜のデート、評価3.6以上で探そう」 | 写真とメニューと口コミ管理 | Vポイント(旧Tポイント) |
| GBP | 来店直前の最終確認 | 「いま近くで開いてる店、地図で探そう」 | 営業時間・写真・最新情報の更新 | (ポイント連動なし) |
4つとも「飲食店を探す道具」ですが、お客様が 「どんな場面で」「どんな気持ちで」 使うかが違うのです。
ここを混同したまま予算を組むと、たとえば「個人客中心の小さな居酒屋なのに、ぐるなびのプレミアム枠に月15万円払っている」というような、ちぐはぐなことが起きます。
それぞれの媒体について、順番に詳しくお話ししていきます。
第2章:ぐるなびは「いまも宴会の絶対王者」

ぐるなびと聞くと、「もう古いんじゃないか」「若い人は使っていない」と感じる方も多いかもしれません。
私もたびたび同じ質問を受けます。けれど、ぐるなびを切り捨てるのは早計 です。
ぐるなびが今でも強い、3つの理由
1つ目は、情報量の圧倒的な多さです。
ぐるなびは、グルメ媒体のなかで 登録できる情報量がもっとも多い のです。お店の所在地・電話番号といった基本情報はもちろん、店内のレイアウト、座席数、個室の有無と人数、コースの内訳、ドリンクの細目、調理の流派、駐車場の有無 — こういった情報を、写真とテキストでぎっしり詰め込めます。
これが、特に 宴会の幹事さん にとって絶大な安心感を生みます。
幹事さんは「会社の上司を連れて行っても恥ずかしくないか」「8人の個室があるか」「アレルギー対応はしてくれるか」を、店に行く前に確認しておきたい のです。ぐるなびのページが充実していれば、幹事さんは現地下見に行かなくても「このお店なら大丈夫」と確信を持って予約ボタンを押せる。これがぐるなびの最大の武器です。
2つ目は、予約後のリマインドが手厚いことです。
予約日の3日前、前日、当日朝、と段階的にメールで通知が届く仕組みが整っています。さらに当日朝、お店側にも「本日19時より◯◯名様のご予約を承っております」という確認メールが入る。これが幹事さんの心理的負担を大きく減らし、ドタキャン率を下げる効果も実証されています。
3つ目は、予約手数料がグルメ媒体のなかで最安に設定できることです。
ここは見過ごされがちですが、経営的には非常に大きい論点です。各媒体のディナー1件あたりの予約手数料を並べてみます。
| 媒体 | ディナー1件あたりの手数料(標準的な設定) |
|---|---|
| ぐるなび | 約50円 |
| ホットペッパーグルメ | 約150円 |
| 食べログ | 約200円 |
月500人WEB予約があった場合の手数料シミュレーション
仮に、月に 500人のお客様がWEB予約から来店 してくださったとします。8名団体で約60組、または4名グループで125組というイメージです。繁盛している中規模店であれば、十分にあり得る数字です。
各媒体での月間・年間の手数料総額を計算してみます。
| 媒体 | 1件単価 | 500件の月間手数料 | 年間換算 | ぐるなびとの差額(年) |
|---|---|---|---|---|
| ぐるなび | 50円 | 25,000円/月 | 30万円/年 | — |
| ホットペッパーグルメ | 150円 | 75,000円/月 | 90万円/年 | +60万円/年 |
| 食べログ | 200円 | 100,000円/月 | 120万円/年 | +90万円/年 |
ぐるなびと食べログでは、月75,000円、年間で90万円もの差 が出ます。
これは、ベテランスタッフ1名の年末ボーナスに相当する金額です。あるいは、業務用冷蔵庫の小型グレードアップが1台できる金額。あるいは、ホール用の制服を全員分新調できる金額。
手数料という「見えにくいコスト」が、年間でこれほどの規模になる。「予約手数料の単価差なんて誤差でしょ」と思われがちな部分こそ、実は最大の利益圧迫要因 であることが多いのです。
ご自身のお店で、過去12か月のWEB予約件数を媒体別に集計してみてください。「あ、これは媒体を絞ったほうがいい」と気づくお店、本当に多いはずです。
しかも、ぐるなび予約には 楽天ポイント が連動しています(ぐるなびは楽天グループ)。お客様にとっては「同じ予約をするなら、ポイントが貯まるぐるなびで」という動機につながります。お店側のコスト削減と、お客様側の利便性が両立する珍しいケースです。
ぐるなびのライトプラン(月1万円)で使える2大ツール
ここで、意外と知られていない事実をお伝えします。
ぐるなびの ライトプラン(月1万円〜) に加入すると、実は 業界最強クラスの2つのツール が無料で使えるようになります。
① ぐるなび台帳
予約管理・空席管理・常連管理を一元化できる、本格的な店舗オペレーションツールです。電話予約もWEB予約もすべて一画面に集約され、当日の席配置を視覚的に組み立てられます。トレタやレストランボードといった有料サービスと同等の機能が、月1万円のプランに含まれている。これは小規模店ほど効きます。
② レストランメール
常連のお客様に、季節のご案内やキャンペーン情報を一斉配信できる機能です。LINE公式アカウントを別途運用しなくても、お店からの「ちょっとしたお知らせ」がお客様の手元に届く。常連リテンションに直結する地味で重要なツールです。
「ぐるなびの基本プランは高い」とおっしゃるお店ほど、この ライトプランの中身を見ていない ことが多いです。
ぐるなびのWEB集客最適化プラン(GWPP)— 最強のトータル支援
そして、ぐるなびが他のグルメ媒体と決定的に違う点をひとつだけ。
ぐるなびは 「WEB集客最適化プラン」 という総合支援プログラムを提供しています。これは何かというと、ぐるなびのページ運用だけでなく、Googleビジネスプロフィール(GBP)を含むMEO対策(Map Engine Optimization)まで一括で代行・最適化する プランです。
さらに驚くべきことに、このプランは 他社のグルメ媒体(食べログ・ホットペッパー)の運用方針までも総合的に調整 し、「お店全体の売上を最大化する」設計になっています。
「自社の媒体しか面倒を見ない」のが普通のグルメ媒体ですが、ぐるなびのこのプランだけは違う。お店の売上をトータルで上げることを第一目的に置いている、唯一無二のサービスです。
私の会社は、このぐるなびWEB集客最適化プランの運用を、長年ぐるなび様と二人三脚でお手伝いしてきました。現時点で53店舗のクライアント様にご利用いただいています。「自分のお店だけ4媒体すべてを見ている時間がない」という飲食店オーナーには、迷わずおすすめできる唯一のプランです。
ぐるなびに向いているお店、向いていないお店
ぐるなびに 積極的に投資していい のは、次のようなお店です。
- 8人以上の宴会を週に複数組受けたい居酒屋・和食・中華
- コース料理を中心に組み立てているお店
- 法人需要の多いオフィス街・繁華街のお店
- 客単価4,000円〜8,000円のボリュームゾーン
- 常連管理・予約管理を仕組み化したいお店(→ぐるなび台帳)
逆に、ぐるなびを 減らしてもいい のは、次のようなお店です。
- カウンター中心で個人客がメインのお店(寿司・バー・小さな割烹)
- 客単価10,000円以上の高単価業態
- ランチ営業がメインで宴会需要がほぼないお店
- カフェ・ベーカリー・スイーツ業態
ここを見極めずに「とりあえずぐるなび」と契約しているお店、本当に多いのです。
第3章:ホットペッパーは「若者の団体予約」に圧倒的に強い

次にホットペッパーグルメです。
ホットペッパーは、リクルートが運営するグルメ媒体で、ぐるなびとは 少しずらした客層 を取りに行っています。ひとことで言うと、若い世代の団体飲み に圧倒的に強い媒体です。
ホットペッパーの主戦場
ホットペッパーが効くのは、こういうシーンです。
- 大学のサークル、ゼミの飲み会
- 入社1〜3年目の若手社員のチームランチ・飲み会
- 友人グループの誕生日会・記念日
- ママ友のランチ会
- 街コン・婚活パーティーの会場
これらに共通するのは、「安く・気軽に・多人数で」というキーワードです。お客様は 20代〜30代前半のカジュアル層 が中心で、客単価は2,500円〜4,000円のゾーンが多くなります。
ホットペッパーで「効く」のは、ずばりクーポン設計
ホットペッパーで集客するうえでの 武器はクーポン です。
「2時間飲み放題+8品コース 3,500円 → 2,980円」「サークル限定!4名以上で1名分無料」「初回来店ドリンク1杯サービス」 — こういった割引やオマケの 見せ方の上手さ が、若い世代の予約行動を強く動かします。
ぐるなびは「コースの中身」で勝負しますが、ホットペッパーは 「特典のお得感」で勝負 する媒体です。
ホットペッパーの隠れた武器:ポンタとdポイント
そしてホットペッパーには、ぐるなびと同様の ポイント連動 があります。
| ホットペッパー予約で貯まるポイント |
|---|
| Pontaポイント(リクルート=ローソン共通ポイント) |
| dポイント(ドコモ) |
特に dポイントの利用者は若年層に圧倒的に多い。スマホをドコモで契約している学生・若手社員にとって、dポイントは「日常で貯まる・使える」ポイントです。同じ条件のお店なら、dポイントが貯まるホットペッパーで予約する、という心理がはっきり働きます。
ホットペッパーに向いているお店、向いていないお店
積極的に投資していい お店:
– 客単価2,500円〜4,000円のカジュアル業態
– 飲み放題プランで打ち出せる居酒屋・焼肉・韓国料理・タイ料理
– 大学・専門学校の近くのお店
– 若者の街(渋谷・新宿・池袋・天神・心斎橋など)にあるお店
– 団体貸切に対応できるお店
減らしてもいい お店:
– 客単価6,000円以上の落ち着いた業態
– カウンター中心の個人客向けのお店
– 高級店・予約困難店
– カフェ・ベーカリーなどソフトドリンク主体の業態
「ぐるなびもホットペッパーも、両方とも宴会向けでしょ?」と思われがちですが、狙う客層がまったく違う のです。会社の上司を連れて行く宴会はぐるなび、サークルや若手社員の飲み会はホットペッパー、と棲み分けがあります。
第4章:食べログは「個人客の選択基準」になっている

食べログは、ぐるなび・ホットペッパーとは 使われ方がまったく違います。
食べログの主な使い方は「今夜、どこで食事しよう」というときの、個人客の選択基準 です。デート、家族の食事、友人とのちょっといい食事 — こういった2〜4名のシーンで圧倒的に使われています。
食べログで「効く」のはたった3つだけ
食べログには本当にたくさんの機能がありますが、私の経験上、お店側がやって意味があるのは、突き詰めると 3つだけ です。
1つ目は、写真の質と量です。
特にトップに表示される メイン写真 と、料理ジャンルごとの 代表写真 は、お店の第一印象を決めます。
スマートフォンで店主が撮った写真と、プロのカメラマンが撮った写真とでは、同じ料理でもクリック率に 2〜3倍の差 が出ます。これは私の会社で53店舗のクライアントを見てきて、繰り返し確認している事実です。
写真は「お金をかけていい部分」です。1回のプロ撮影に4〜5万円かかっても、その後3年は使える資産になります。
2つ目は、口コミへの返信です。
新しく書かれた口コミ、特に「評価が低めの口コミ」に、お店として丁寧に返信しているか。これが見られています。
返信しているお店と、放置しているお店とでは、検討中のお客様の信頼感がまったく違います。返信は「他のお客様に向けた手紙」だと考えると、書きやすくなります。
3つ目は、メニューの最新化です。
季節メニュー、価格改定、看板メニューの追加 — このあたりが半年も古いままになっているお店、本当に多いです。
メニューが古いと、お客様は 「このお店、ちゃんと運営されているのかな」 と無意識に不安を感じます。これは、清潔感のない店内に入った時の感覚に近いものです。
食べログのVポイント(旧Tポイント)連動
食べログ予約には、Vポイント(旧Tポイント) が連動しています。2024年4月にTポイントとVポイントが統合され、新Vポイントとなりました。
Vポイントは三井住友グループとの関係で クレジットカード(Vポイント・三井住友カード) との連動が強く、利用者層は 30代〜50代のビジネスパーソン が多いのが特徴です。これはホットペッパーのd・ポンタ(若年層)、ぐるなびの楽天(汎用)と棲み分けが効いています。
食べログの有料プランは「投資判断」が必要
食べログには月額1万円〜10万円超のさまざまな有料プランがあります。
ここで大事なのは、「プランの値段を、月の追加来店数で割って考える」ことです。
たとえば月5万円のプランに加入したとします。客単価4,000円のお店なら、12.5人の追加来店 が必要です(5万円 ÷ 4,000円 = 12.5人)。週に3人、つまり「いつもより3人多くお客様が来る」状態が3か月続いて、ようやくプランの元が取れる計算です。
これを契約前に冷静に計算しているお店が、どれだけあるでしょうか。
「営業マンに勧められて契約した」のではなく、「このプランで月◯人を獲得できれば黒字」という具体的なゴールを決めて契約する。この考え方を持つだけで、媒体への投資判断は驚くほどシャープになります。
第5章:Googleビジネスプロフィールは「いまや絶対に外せない」

そして4つ目、Googleビジネスプロフィール(GBP)。
これは、4媒体の中で 最も重要度が上がっている 存在です。
GBPが急速に強くなっている理由
理由は単純で、スマートフォンで「店名で検索する」「現在地周辺で検索する」習慣が定着した からです。
「銀座 寿司 ランチ」「近くのカフェ」「いま開いている居酒屋」 — こういった検索をしたとき、Googleは検索結果の 一番上に地図と店舗一覧(ローカルパック) を出します。ここで上位に表示されるかどうかが、来店数に直結する時代になりました。
しかも、GBPは 掲載自体は無料 です。ぐるなびや食べログのような月額固定費が一切かかりません。
無料なのに、来店への影響はもっとも大きい。これが、いまGBPに注目すべき理由です。
GBPで明日からやるべき5つのこと
GBPは無料で始められますが、「ただ存在しているだけ」のお店と「正しく運用しているお店」では、表示順位に圧倒的な差 が出ます。
明日から取り組んでいただきたいのは、次の5つです。
1. 営業時間を正確に保つ
特に祝日・年末年始・お盆など、特殊営業の日の情報を必ず登録してください。「お店に行ったら閉まっていた」というお客様の体験は、GBPの評価を大きく下げます。
2. 写真を週に1枚は追加する
新しい写真をアップロードしているお店は、Googleからの評価が継続的に上がります。お料理、店内、スタッフ — どれでも構いません。週に1枚、これを2か月続けてみてください。
3. 口コミに必ず返信する
特に、4以下の評価がついた口コミ には、24時間以内に丁寧な返信を。これは「他の検索者」が必ず読みます。
4. 投稿機能を使う
「今週の旬の食材」「新メニューのお知らせ」「期間限定キャンペーン」など、お店からの 投稿 を週1〜2回アップする。これがある店とない店で、検索結果の見え方がまったく違います。
5. お店のカテゴリを正しく設定する
「居酒屋」なのか「日本食レストラン」なのか「焼鳥店」なのか。メインカテゴリ1つと、サブカテゴリ2〜3つ を、お店の実態に合わせて正確に設定してください。
これら5つは、すべて お金を1円もかけずに 実行できます。
第6章:4媒体の「最適配分」を決める3つの問い

ここまでで、4媒体それぞれの特徴と「やるべきこと」をお伝えしてきました。
最後に、あなたのお店の集客予算を最適化するための「3つの問い」をお渡しします。週末に5分、紙とペンを用意して、ぜひ取り組んでみてください。
問い1:あなたのお店のお客様は「何人で来店」していますか
過去3か月の予約データを思い出してください。
-
8人以上の法人宴会・歓送迎会の予約が、月に何件ありますか
→ 多いほど ぐるなび に投資する価値あり -
若手社員・サークル・友人グループの団体予約が多いですか
→ 多いほど ホットペッパー のクーポン設計に投資すべき -
2〜4人の個人予約が、来店数の何割ですか
→ 多いほど 食べログ の写真と口コミに投資すべき -
予約なしのフリー来店(いわゆる飛び込み)が多いですか
→ 多いほど GBP の運用に時間を割くべき
問い2:あなたのお店の客単価はいくらですか
- 4,000円〜8,000円のボリュームゾーン → ぐるなび+食べログ+GBPに分散
- 2,500円〜4,000円のカジュアル業態 → ホットペッパー+GBPを軸に
- 3,000円以下の超カジュアル業態 → GBPと食べログに集中、ぐるなびは最小プラン
- 10,000円以上の高単価業態 → 食べログとGBPに集中、ぐるなび・ホットペッパーは原則不要
問い3:あなたが集客に割ける時間は週に何時間ありますか
- 週に5時間以上 自分で動ける → 4媒体すべて自社運用OK
- 週に2〜3時間しか割けない → 1〜2媒体に集中、または運用代行を検討
- ほとんど時間がない → GBPだけは死守、他は外部委託も視野に(または ぐるなびWEB集客最適化プラン で4媒体一括代行)
3つの問いの答えを書き出してみると、あなたのお店にとっての「正しい4媒体配分」が、驚くほどはっきり見えてくるはずです。
第7章:媒体運用は「人間の仕事」と「機械の仕事」を分ける時代へ

ここまで読んでくださった方の中には、「4媒体を全部きちんとやるなんて、現場の人間には無理だ」と感じた方もいらっしゃると思います。
そのとおりです。現場の人間が、すべてを手作業でやる時代は終わりました。
これから集客で勝つお店は、「人間がやるべき仕事」と「機械(AI)に任せる仕事」を、賢く分けているお店 です。
機械に任せていい仕事
- 食べログ・ホットペッパー・ぐるなび の新着口コミの巡回チェック
- GBPの定型投稿(週1回の「今週のおすすめ」など)
- 月次の集客レポート作成(4媒体の予約数・PV・問合せ数の集計)
- 写真のリサイズ・複数媒体への一括アップロード
- 競合店の情報変動の監視
- 営業時間変更時の4媒体一括反映
これらは、「漏れなく」「夜中でも」「コスト安く」やれることが大事な仕事です。AIエージェントに任せるべき領域です。
人間がやり続けるべき仕事
- 口コミへの返信文の最終確認と心情の込め方
- お客様の顔と名前を覚える
- お料理の写真を「自分のお店らしく」見せる構図の判断
- 季節メニューの企画と打ち出し方
- スタッフ教育と接客哲学の伝承
- 常連のお客様への手書きの一言メッセージ
これらは、お店の「らしさ」と「温かみ」をつくる仕事 です。ここまで機械に任せてしまうと、お店から「魂」が失われます。
私の会社では、現在53店舗のクライアントに対して、機械の仕事はAIエージェントに、人間の仕事は店長と私たちで という分担で集客を支援しています。これが、いま私が考える「飲食店DXの正しい姿」です。
おわりに:あなたのお店の予算配分を、もう一度見直してみてください
最後にお願いがあります。
この記事を読み終えたら、ぜひ、いまの 媒体への支払い金額の合計 を計算してみてください。
- ぐるなびに月いくら
- ホットペッパーに月いくら
- 食べログに月いくら
- その他の集客媒体に月いくら
合計はいくらですか。
そして、「もしこの予算を3割減らして、その3割で別のことをやれるとしたら、何に使いたいか」 を考えてみてください。
スタッフの賞与かもしれません。
新メニューの仕入れかもしれません。
プロのカメラマンに料理写真を撮ってもらうことかもしれません。
媒体への投資は、すべて 「お客様にもっと来ていただくため」 の手段です。手段が目的化していないか、定期的に見直す習慣だけは、忘れずに持っていただきたいのです。
私自身も、この20年で何度も同じ反省を繰り返してきました。「目的に対して、本当に最短距離の投資ができているか」。この問いを忘れずに持ち続けることが、結局のところ、いちばん遠くに連れて行ってくれる気がしています。
それでは、また来週の月曜日に。あなたのお店の繁盛を、心から願っています。
次回予告
来週月曜日(2026年5月18日)は、「AIで飲食店の集客を変えた具体事例3選」 をお届けします。実際にAIエージェントを導入してくださった店舗様の、Before / After を数字付きでご紹介する予定です。
関連書籍のお知らせ
来月、2026年6月1日(月)、拙著『お客さまに選ばれる! これからの飲食店 集客の教科書(改訂版)』が同文舘出版より発売されます。
今回の改訂では、第6章「集客につながるネットツール活用方法」を全面的に書き直し、本記事でお話しした4媒体運用の最新の実践手法に加えて、AIを活用した集客の具体ノウハウを大幅に増補 しました。
- ぐるなび・ホットペッパー・食べログの最新仕様への対応
- ぐるなびWEB集客最適化プラン(GWPP)の活用事例
- Googleビジネスプロフィール運用の実践フロー
- AIエージェントを使った媒体運用の自動化事例
- 53店舗の実運用から導いた「効果が出る順番」
Amazon・楽天ブックスでの予約受付も間もなく開始予定です。詳細は次回以降の記事でお伝えします。
書店でお見かけの際は、ぜひお手に取ってご覧ください。
著者: 長屋大輔(㈱デリシャスノーツ代表取締役)
カテゴリ: HPブログ
タグ: 集客 / ぐるなび / ホットペッパー / 食べログ / Googleビジネスプロフィール / 飲食店経営 / GWPP / MEO
想定読了時間: 約16分
