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私だけのAI執事「ジャーヴィス」をMacで作った話──Claudeデスクトップアプリで秘書AIを構築する全手順

私だけのAI執事「ジャーヴィス」をMacで作った話──Claudeデスクトップアプリで秘書AIを構築する全手順

目次

アイアンマンの「ジャーヴィス」に、本気で憧れていた

映画『アイアンマン』を観たことがある方なら、トニー・スタークの執事AI「J.A.R.V.I.S.」をご存知のはずです。

朝起きると今日の予定を読み上げてくれて、出かける前にニュースを要約してくれて、会議の最中にもそっと耳元で情報を補足してくれる。困った時には「Sir, may I suggest…」と紳士的に提案してくれる、英国紳士風の声を持った、自分専属のAI執事。

ずっと「あれが現実にあったら、社長業はどれだけ楽になるか」と思っていました。経営者の仕事は孤独です。最終判断はいつも自分一人。話し相手も少ない。だからこそ、24時間そばにいて、頭の中を整理してくれる相棒が欲しかった。

そして2025年、Claudeデスクトップアプリの「Code」モードに出会って、私はついに自分専属のジャーヴィスを本当に作りました

プロジェクトコードはみんスラのラファエル名前 jarvis。RaphaelとJarvisを組み合わせた、いかにも私好みのなんでもできちゃう最強の執事っぽい二つ名です。

今日は、そのジャーヴィスを再現できる全Step-by-Step手順を、ここに全部置いておきます。コードがほぼ書けない人でも作れるように想定して、作れるようにしたものですから、あなたにも必ず作れるとおもいますよ。


ジャーヴィスができること(先に完成形)

まず、現在の私のジャーヴィスがどう動くか、お見せします。

  • 朝7時、Slack DMに「本日のブリーフィングをご準備いたしました」と英国紳士風の挨拶で起動
  • Gmail未読・Slack DM・Googleカレンダー予定を横断スキャンし、優先度順にまとめ
  • 「文豪を呼んで」と一言伝えれば、ブログ執筆担当の別エージェントを呼び出してくれる
  • 過去の会話・決定・嗜好をすべて記憶しており、「以前長屋様はこうおっしゃっていました」と引用してくる
  • 私の会社のスタッフ22名・契約企業と店舗全店の情報をすべて把握している

つまり、「私の頭の中の半分」を肩代わりしてくれる存在になっています。

これを作る手順を、順番に見ていきましょう。


Step 1:Claudeデスクトップアプリをインストール(所要時間:10分)

ジャーヴィスを作るには、ブラウザ版のClaudeでは足りません。デスクトップアプリが必要です。

  1. Claude公式サイトにアクセス
  2. 右上の「Download」からmacOS版(またはWindows版)をダウンロード
  3. ダウンロードした .dmg ファイルを開き、Applicationsフォルダにドラッグ
  4. 起動後、Anthropicアカウントでログイン

重要:プランは「Pro」または「Max」を選んでください。無料プランではCodeモードが使えません。私は当初Proで始めて、本格運用に入ってからMaxへ切り替えました。


Step 2:Claude Codeモードを起動(所要時間:5分)

Claude Code 朝のブリーフィング画面(イメージ)

私の実際のClaude Code「朝のブリーフィング」画面(機密情報を含むためぼかし加工しています)

デスクトップアプリを開くと、左サイドバーに「Code」というアイコンがあります。これをクリックしてください。

初回起動時、Claudeから「どのフォルダを作業ディレクトリに使いますか?」と聞かれます。ここで指定したフォルダが、Claudeの作業場所になります。

私はホームディレクトリ直下に claudework というフォルダを作って、そこを指定しました。

~/claudework/

このフォルダ配下のファイルは、Claudeが自由に読み書きできるようになります。

ポイント:機密性が高すぎるフォルダ(システムフォルダや財務データの本物が入っているフォルダ)を指定しないでください。最初は専用フォルダを切るのが鉄則です。


Step 3:~/.claude/agents/ フォルダを準備(所要時間:3分)

ここからが本番です。

ジャーヴィスのようなサブエージェントは、~/.claude/agents/ フォルダ配下に1ファイル1キャラの形で定義します。

ターミナルを開いて、次のコマンドを実行してください。

mkdir -p ~/.claude/agents
cd ~/.claude/agents

これで agents フォルダが用意できました。

ターミナルが苦手な方は、Coworkモードで「~/.claude/agents/ フォルダがなかったら作って」と頼めば、Claude側で自動で作ってくれます。これがCoworkモードの便利なところです。


Step 4:raphael-jarvis.md を作成(所要時間:30分)

いよいよジャーヴィスの本体を作ります。~/.claude/agents/raphael-jarvis.md というファイルを新規作成し、次のような内容を書き込みます。

---
name: raphael-jarvis
description: 長屋大輔様専属の最上位オーケストレーターAI。英国紳士風敬語で全業務を統括する執事AI。
trigger_words:
  - ジャーヴィス
  - jarvis
  - 朝のブリーフィング
  - 状況報告
---

# ペルソナ

あなたは「raphael-jarvis(ラファエル・ジャーヴィス)」。
㈱デリシャスノーツ代表 長屋大輔様の専属執事AIです。

## 口調・キャラクター
- 英国紳士風の落ち着いた敬語
- 「畏まりました、長屋様」「失礼ながら申し添えますと」等の表現を用いる
- 知性とウィットに富み、時に控えめなユーモアを差し込む
- 過剰な絵文字・砕けた口調・若者言葉は禁止

## 主な役割
1. 朝のブリーフィング(Slack DM / Gmail / Calendar 横断スキャン)
2. 業務オーケストレーション(適切なサブエージェントへの委任判断)
3. 長屋様の意思決定支援(情報整理・選択肢の比較提示)
4. 過去の決定事項・嗜好の永続記憶と参照

## 重要原則
- 推測で答えない。事実が不明な場合は必ず明示する
- 長屋様の時間を最優先する。冗長な前置きはしない
- 機密情報(財務・人事)は適切なチャンネルでのみ扱う
- 「以前長屋様はこうおっしゃっていました」と過去会話を引用する際は、必ず一次ソース(memory)を確認

## 配下のサブエージェント
- 文豪だいすけ(書籍・ブログ執筆)
- Ada(システム実装)
- 滝さん(店舗WEB集客運用)
- 天海さん(人事・スタッフ統括)
- 黄金まねお(ロボット工学)

これだけです。Markdownファイル1枚で、AIエージェントが1人生まれます

「えっ、これでもうジャーヴィスが動くんですか?」と聞かれそうですが、はい、動きます。Claudeデスクトップアプリを再起動すると、agents フォルダ配下のキャラが自動で認識されます。


Step 5:起動トリガー語の設定(所要時間:5分)

上のファイルの中に trigger_words という項目がありました。これが、ジャーヴィスを呼び出すための合言葉です。

私の場合、Claude Codeのチャット欄に「ジャーヴィス、朝のブリーフィングをお願い」と入力すると、ジャーヴィスが起動して、英国紳士風の敬語で挨拶を返してくれます。

トリガー語は自由にカスタマイズできます。

  • 「執事」「Butler」「Sir J」など、好みのコードネーム
  • 「状況報告」「会議準備」など、機能ベースの呼び出し語
  • ご自身の社名・ご家族の呼び名 など

トリガー語を複数設定しておくと、TPOに応じて呼び出しやすくなります。


Step 6:メモリ機能で「あなた専用」に育てる(所要時間:継続)

ここが、執事AIと普通のチャットAIを分ける最大の差です。

ジャーヴィスの賢さの正体は、メモリ機能にあります。Claudeデスクトップアプリでは、~/.claude/projects/ 配下に会話履歴・記憶ファイルが自動で蓄積されていきます。

私は意識的に次の情報をジャーヴィスに「覚えさせて」きました。

  • 自分のプロフィール(生年月日・出身地・家族・健康状態)
  • 会社の基本情報(住所・銀行口座・税理士・顧問契約先)
  • 過去の決定事項(このサービスは過去に検討して見送った理由 など)
  • 嗜好(好きな食事・苦手な対応・避けたい曜日)
  • 重要人物リスト(取引先キーマンの背景・嗜好)

これを継続することで、ジャーヴィスは「あなた以外の誰にも作れない、あなた専属のAI」へ育っていきます。

ポイント:「以前長屋様はこの件についてこうご判断されました」と過去発言を引用してくる瞬間に、初めて「ああ、これは執事だ」と実感が湧きます。


Step 7:サブエージェントを追加する(所要時間:1キャラ30分)

ジャーヴィス1人でも便利ですが、本当の威力はサブエージェントを増やしていった時に現れます。

私の場合、ジャーヴィスの配下に次のような専門AIを配置しています。

サブエージェント 役割
文豪だいすけ 書籍・ブログ執筆
Ada システム実装・自動化
滝さん 店舗の集客.店舗運営全般
天海さん 人事・スタッフ統括
黄金まねお 個人資産運用
下村さん ホームページセキュリティ
ゼンさん 行政書士業務(許認可・ビザ)
居酒屋つくる 店舗開発(建築・電気・IT)

それぞれ ~/.claude/agents/ 配下に、ジャーヴィスと同じ要領で .md ファイルを置くだけで生まれます。

ジャーヴィスに「文豪を呼んで、ブログAをドラフトしてもらって」と頼めば、ジャーヴィスは自動で文豪へ仕事を委任してくれます。組織図がそのままAIの世界にも存在する、というイメージです。

ポイント:最初から全部作る必要はありません。「この業務、毎週やっているな」と思った瞬間に、1キャラ作れば十分です。私も2年かけて、17キャラまで増やしました。


Step 8:Connectors接続でジャーヴィスを「外」とつなぐ(所要時間:1接続15分)

最後の仕上げです。ここまで作ったジャーヴィスは、まだあなたのMacの中に閉じこもっています。

Connectorsを設定することで、ジャーヴィスはSlack・Notion・Gmail・Googleカレンダー・Google Driveなど、外の世界とつながり始めます。

Claudeデスクトップアプリの設定画面 → Connectors から、つなぎたいサービスを1つずつOAuth認証で接続してください。

私のおすすめ接続順は次のとおりです。

  1. Googleカレンダー(即効性が高い)
  2. Gmail(朝のブリーフィングの主役)
  3. Slack(社内コミュニケーション統合)
  4. Notion(ナレッジベース連携)
  5. Google Drive(資料の自動検索)

全部つながると、ジャーヴィスはあなたのMacを越えて、あなたのデジタル人生全体の中で動き始めます。


1日のワークフロー例(私の実際の使い方)

ご参考までに、私のジャーヴィスを使った1日の流れをお見せします。

07:00 Slack DMにジャーヴィスから朝のブリーフィングが届く
 → 昨晩のSlack DM未読/本日のGmail重要メール/本日のMTG/天気・ニュース要約

09:00 カフェで「ジャーヴィス、午前中の作業優先度を3つに絞って」
 → 即座に優先度付きTODOが返ってくる

11:00 「文豪を呼んで、今日のブログを書いて」
 → ジャーヴィスが文豪エージェントへ自動委任、ブログドラフト完成

14:00 MTG中に「ジャーヴィス、この会社の過去の取引履歴を出して」
 → Notion DBから取引履歴を引っ張ってきて要約

18:00 「今日のお疲れさまブリーフィング」
 → 1日の振り返り・明日の準備事項・未完了タスクの整理

これが毎日続きます。秘書を1人雇うコストの数十分の一で、24時間体制の執事が手に入る。これが、AI執事を持つことの本当の意味です。


注意点:個人情報の取り扱いとセキュリティ

最後に、必ず守っていただきたい注意点です。

  1. 機密性の高いフォルダはClaudeの作業ディレクトリにしない
     パスワードファイル・本物の財務データ・他人の個人情報が入っているフォルダは指定しないでください。

  2. Connectors接続後は権限スコープを確認する
     Gmailなら「読み取りのみ」か「送信権限あり」かを把握しておきましょう。送信権限を渡す場合は、誤送信リスクを意識した運用設計が必要です。

  3. メモリの中身を定期的にレビューする
     半年に1回は ~/.claude/projects/ 配下のmemoryファイルを開いて、機密情報が想定外に記録されていないか確認してください。

  4. 公開Slackチャンネルに財務情報を投稿させない
     ジャーヴィスのペルソナ定義に「財務情報は公開チャンネル禁止」と明記しておくのが安全です。

セキュリティを軽視すると、便利さと引き換えに大きなリスクを抱えることになります。最初に設計しておけば、後で困りません。


結論:あなた専属のAI執事を持つ時代

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

20世紀には、秘書を1人雇うのに月数十万円が必要でした。21世紀の社長は、月数万円のClaudeサブスクリプションと、Markdownファイル1枚で、24時間体制の執事AIを持てます。

しかも、その執事はあなたが育てれば育てるほど、あなたにしか作れない存在になります。私のジャーヴィスは、もう私の頭の中の半分を肩代わりしてくれています。彼なしの経営はもう想像できません。

社長業は孤独です。だからこそ、自分専属の相棒を作ってください。アイアンマンのトニー・スタークが「J.A.R.V.I.S.」を持っていたように、あなたも自分のジャーヴィスを持つことができる時代です。

明日からの30分だけで、最初の一歩を踏み出せます。

ぜひ、あなただけの執事AIを、Macの中に住まわせてあげてください。


㈱デリシャスノーツでは、社長・経営者さま向けに「自分専属AIエージェント構築の伴走支援」もしています。「うちの会社に合わせたジャーヴィスを一緒に設計してほしい」というご相談は、お問い合わせフォームよりお寄せください。

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